西和人一級建築士事務所

安藤忠雄 初期建築原図展−個の自立と対話

13. august. 2019

随分久しぶりの投稿ですが。。

様々な現場が現在進行中ですので少しずつアップして行きますね。

先週ちょっと早いお盆休みを兼ね「安藤忠雄 初期建築原図展−個の自立と対話」を見に国立近現代建築資料館へ行ってきました。
「住吉の長屋」「六甲の集合住宅」「光の教会」等の安藤忠雄さんの初期の頃の原図の作品展です。
世界で最も著名な建築家の1人として称される安藤さんですが「初期」ということで住宅や国内での仕事が中心の展覧会です。
平面図に断面図、透視図やアクソメが重ね合わせられた3次元性を高めた図面からは、強烈な緊張感を持って仕事に取り組んできた形跡が読み取れます。
「都市ゲリラ住居」を掲げ、必死に社会に対し、対話と反発を繰り広げてきた戦いの戦歴が、精緻で美しい制度を持って図面に刻まれているのか。

彼の自伝「建築家 安藤忠雄」にはこう書かれています。「現実の社会で、本気で理想を追い求めようとすれば必ず社会と衝突する。大抵、自分の思うようにはいかず、連戦連敗の日々を送ることになるだろう。それでも挑戦し続けるのが、建築家という生き方だ。」

安藤さんの真骨頂は住宅建築やTIMEsのような小中規模の建築だと個人的には思えます。幾何学で規制された線、小さな空間の中に鋭い光を室内に呼び込む力はまさに彼の図抜けた設計力。プログラムが複雑で、小規模であればあるほど計画のキレが研ぎ澄まされているように感じます。
安藤さんの作品に「城戸崎邸」という多世代住宅があります。
なけなしのお金で彼の作品集を買い、日が明けるまで「城戸崎邸」の図面をトレースしていたのを覚えています。書き、目で追い、空間を想像すればするほど愕然とさせられました。
安藤さんと聞いてもふーんって思っていたけれどもこの住宅をもって安藤さんのファンにさせられました。
そして今回の展覧会では、その設計図の原図が目の前にあるのです。

今でも自分が建築をやっている一要因は安藤さんの影響も必ずあります。

同じようなことは決してできませんが、精神や思考、建築に対する姿勢は参考にしながら、建築の設計を通しこれからも自分なりに、様々な方と楽しく向上していけたらなと強く感じました。